Q1. 熱電対付きオイルシール製作の納期は?

熱電対付きオイルシール製作の納期は表1の通りです。記載の納期は、ご発注いただき、当方にオイルシールが到着してからの日数となります。

表1 熱電対付きオイルシール製作の納期

熱電対付きオイルシール製作数納期(目安)
1~3個10日以内
4~6個12日以内
7~10個14日以内
11個以上数量によりご相談(分納可)

※製作難易度の高いオイルシールであったり、長期休暇を挟むなどの場合には納期が長くなることがあります。

Q2. 熱電対接続部の状態は?

熱電対の接続部(=ロガーと接続する箇所)の状態は、+/-ともに熱電対(Φ0.1mm)のままとなります(図1)。熱電対端子の取り付けはありません。
接続部の熱電対被覆を15~20mm程度削り、+/-を表記した状態で納品させていただきます。

図1 熱電対の端末状態

Q3. 熱電対付きオイルシールの圧入方法は?

熱電対付きオイルシールをハウジングへ圧入する際、場合によっては、圧入治具の円周上一部に切り欠きを設けるなどによって熱電対の断線を防ぐ必要があります(図2)

図2 圧入方法(一例)

Q4. 主リップ温度が安定する時間は?

主リップ温度が安定するまでの時間は、評価条件(潤滑や回転数など)によって変動しますが、目安として運転条件1水準につき1.5~3hで安定することが多いです。潤滑はオイルよりもグリースの方が、回転数は低いよりも高い方が、安定するまでの時間は長くなる傾向にあります。
参考までに、当方が過去に実施した主リップ温度測定の一例として、以下の評価条件では各回転数につき2hで温度は安定しています。

【評価条件】
軸径:Φ50mm
潤滑:グリース
回転数:400, 1000, 2000, 3000, 4000, 5000, 6000の7水準(低回転数から実施)
時間:各回転数2h(計14h)